転職を意識したきっかけと、その中でも
JX金属を選んだ理由を教えてください。
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前職は大学の研究所で、地球を構成する材料物性を明らかにする地学の研究をしていました。実験を通して工学系の会社に興味を持ったこと、また世の中に出ている商品に貢献したいという想いがあり、企業への転職を決意。扱う材料物質や幅広い製造方法、多岐にわたる製品に興味を持ち、JX金属へ。工場見学で同じ装置を使っていることを知り、経験が活かせると思いました。
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前職は総合電機メーカーで、シリコン薄膜太陽電池の研究開発をしていました。変換効率の向上が開発テーマでしたが、材料を変えることで更に開発が進展することを実感。材料開発に携わりたいと転職を決意しました。薄膜の研究で先行特許を調べていた時によく出てきたのがJX金属で、先行的な研究をしている会社という印象を持っていたのも入社の決め手になりました。
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前職は鉄鋼メーカーで、鋼の連続鋳造機に関する技術開発や製造プロセスの改善、品質管理に従事。転職を考えたきっかけは、会社の体制が変わり、仕事の進め方に不自由を感じるようになったことに加え、労働時間が長かったこと。JX金属の面接で、磯原工場における開発部隊の重要性や、製造と開発の協力体制について聞くことができ、仕事がしやすそうだと感じました。
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前職は、化学メーカーでナノ粒子の研究開発を行っていました。大学時代に研究していた金属の分野に戻りたいと希望を出すも通らなかったことから、転職を検討。JX金属では、レベルの高い銅の高純度化などにも取り組んでおり、研究を大切にする企業姿勢に惹かれて入社を決めました。金属は加工や精製の仕方で性能が変わるのが、技術者として大きな魅力だと思います。
転職活動時、不安だったことは?
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大学の研究所から企業への転職、年齢的にも30代後半で、馴染めるのだろうかという不安はありました。ただ、自分以外にも中途入社者はたくさんいて、組織として受け入れに慣れていることもあり、全く問題なくスムーズに溶け込むことができました。
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前職で培った専門知識が活かせるか不安でしたが、お客様側であるアセンブリメーカーでどういう使い方をしているのかという知識を持っていることをプラスに、製品開発において、色々と提案していきたいと思っています。
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正直あまり不安はなく、迷わず入社を決めました。前職と同様に「製品の介在物を減らす」という課題に取り組めるのも大きなポイントに。入社後は会社としてフォロー体制ができており、やりたいことに対して上司や製造部門も協力してくれるので、非常に仕事が進めやすいと感じています。
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金属の分野から10年近く離れており、新しい技術や知識についていけるのかという不安はありましたが、工場見学で払拭できました。プロセスの中での自分の役割や活かせる経験が腹落ちし、活躍イメージを持つことができたのです。実際に想像していた以上に前職の経験も活かすことができています。
入社後、活かすことができているスキルは?
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磁気記録用スパッタリングターゲットの研究開発をしています。様々な金属や化合物を取り扱うのですが、材料の特性は違っても、手段や方法は似ている部分が多いと感じます。一つの物事を深堀りする研究と違って、様々な物質を幅広く扱うので、新しい知識を習得して、いずれは自分のアイデアで製品を生み出せたらと思っています。
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大学時代にセラミックスの研究をしていたのですが、そこで使用していた機器がJX金属でも活用されており、入社後はスムーズに仕事に入っていくことができました。粉体を取り扱う業種から転職してきた同僚も同じことを言っていましたが、粉の分析に使う機器は分野が違っていても共通しているものが多いので、応用が利くと思います。
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プロセスは前職とあまり変わらず、共通点が多いと感じています。前職では半製品しか見ていませんでしたが、現在は溶かして固めるまでではなくて、圧延・加工・検査・出荷までの一連の流れを見るように。今後は粉末地金なども勉強して、さらにプロセス全体を理解していけるようになりたいと思っています。
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私は金属の中でも液系のメッキを担当しており、前職のナノ粒子に似ているところが多いと感じます。入社してすぐに任された流動化のシミュレーションでは、まさに前職の技術をそのまま活かすことができました。電解銅箔では、電気化学の知識も必要になりますが、大学時代の教養レベルがあれば、問題なく取り組めると思います。
仕事のやりがいは?
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JX金属の魅力は、お客様からの難易度の高いご要望に対して、まずはトライしてみようという文化があること。自分のアイデアを上司に提案すると、「まずはやってみよう」とすぐに実行させてもらえるので、仕事が進めやすいと感じます。新製品を生み出すためには、何度も実験を重ねて、失敗もたくさんありますが、最終的に製品化できた時は心からやりがいを感じます。
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現在は、開発品の製造移管や歩留まりの改善が主な仕事。入社1年目で、当社の重要製品の特性に関する調査及び改善を任されるなど、一人ひとりが大きな裁量を持って活躍できる風土だと感じています。部署間の壁がなく、業務に関して、他部署との連携がスピーディーに進められるので、仕事のしやすさを感じます。
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顧客に寄り添って、本当にのニーズにあった製品開発をしていけること。開発スピードを重視するJX金属では、技術者が顧客と向き合っていく場面も多く、新しいものでもJX金属なら応えてくれるだろうという顧客からの期待の大きさを感じます。転職して家族と一緒に平日も夕飯を食べられたり、土日の急な呼び出しなどもなくなって、しっかり休みも取れるようになりました。
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転職動機として、商品化に関わりたいという想いがあり、まさにそれが叶えられています。既に自分が開発に関わった製品が少量ではありますが、世に出ており、スマートフォンなどにも使われているので、それを見られるのは喜びの一つ。現在は、新規の銅箔製品の製造立ち上げ支援や量産化の技術開発を行なっており、成長期まで一貫して経験していけたらと思っています。