ゼネコン時代の経験がこれほど活かせるとは思っていませんでした。
以前は200名規模の建築施工会社で設計業務に従事し、順調に役職もあがっていました。仕事にもやりがいを感じていましたが、発注者の代行という立場で仕事をしたのをきっかけに、「もっと決定権を持って仕事をしてみたい」と思うように。ただ、自分が発注者側で通用するとは思っておらず諦めかけていた頃、JX金属の募集条件に私の経験・スキルが合致することを知り、思い切って応募を決意しました。
地元茨城に工場があり、以前から歴史ある安定企業ということは知っていましたが、それに甘んじることなく、IoTの流れで今後の需要増が見込める電材事業、環境重視の潮流に応えたリサイクル事業等、下流事業にも注力しているところに、今後の成長性と安定性に魅力を感じました。
入社後は、新規案件や増設・改築案件の工事計画書や見積の作成から資材調達、技術評価、建設、試運転立ち上げまでの一連の流れを担当しており、ゼネコン時代に培ったスキルを最大限活かせています。
100年後にも残せる仕事をしていきたい。
私が働く日立事業所には、1915年に建てられ、当時世界最高の高さを誇った「日立鉱山の大煙突」が残っています。サイズは約3分の1になりましたが、今も煙突として現役。先日、技術的な調査をしましたが、築100年とは思えないほど良い結果が出て、先人たちの高い技術力には驚かされるばかり。当社には技術を文献として次の世代に残していく文化が根付いていることから、100年分のノウハウを学ぶことができる恵まれた環境です。
また、年齢や年次に関係なく任せていく風土もあり、事実、私自身も入社1ヶ月目で新規の研究棟の建築プロジェクトを手掛けました。責任は伴いますが、設備技術部内の機械・電気担当はもちろん、他部門の方も、協力会社の方も、みんながオープンで協力的。鉱山をルーツとした「一緒に働く社員・家族を含めて、すべての人が家族である」という「一山一家」のDNAが脈々と受け継がれ、困っている人がいればすぐにサポートがあり、中途入社者もすぐに馴染むことができます。
この転職を家族も喜んでくれています。
去年の夏休みに家族で沖縄に行ったのですが、子供たちは初めての長期旅行に大喜びしてくれました。入社時から既に労働環境の良さは実感していましたが、年休の取得率がさらに上がるなど、年々良くなっているのが当社のすごいところだと感じています。
ときどき休日に工事が発生することもありますが、当番制なので、安心して仲間に任せて休むことが可能。長期休暇や有給もしっかり取得でき、子供の行事にも参加できるようになりました。
転職して3年目には、基幹職である主任技師に昇格しました。ゼネコンで培ってきた経験・スキルが高く評価されたことを、改めて実感しています。今後は、さらに経験の幅を広げながら、チリ鉱山など海外のプラントにもチャレンジしてみたい。当社は事業や工場ごとに、扱う設備や技術、風土が異なってくるので、常に新しいことに出会いながら、幅広い経験を積んでいけるのが魅力だと思います。